小脳入力信号の機能的解析
小脳は運動の制御に重要な役割を持っているため、小脳が障害される疾患において運動失調が起こることはよく知られています。
しかし、より具体的に、小脳がどのような情報処理機構で運動を制御しているのかについては不明な点が多いです。このため、小脳及びその関連領域の神経回路の機能を解明することが、運動失調などの小脳障害の病態理解においても重要であると考えられます。
私たちは、小脳皮質の細胞や、大脳皮質の細胞、および中継核である橋核の細胞から、パッチクランプ法等を用いて神経信号を記録し、小脳において運動指令信号や感覚情報信号がどのように処理されるのかを明らかにしようとしています。